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めと はなの さき

多声類シンガーソングライター「SaKi」の活動報告&雑記。

「ミチノサキvol.3」コラボ&カバー曲制作裏話


(写真提供:杉さん)

「ミチノサキvo.3〜彩〜」
お越し頂きありがとうございました。
私の迷盤「Nothtrouble」一曲目に収録されている「降雪量」の効果あってか
どうにかこうにか、吹雪が次の日以降にずれてくれたようで、
皆様に、吹雪の中ライブ参戦をお願いしなくて済みました。

今回のコラボ曲「彩」と、私がパk…カバーさせて頂いた「青」という曲について
書こうと思います。



『彩』
作詞:ミチトさん

真っ白な世界に踏むステップ
咲かない花で作る花模様
カタカタと動き出した産声
吹き付ける吐息 
赤 青 黄色
あぁ

夜明け前。
誰もいない、何もない、真っ白な世界で少女が踊る。その足跡には次々と色が宿り、
誰かが残して行った、「つぎはぎだらけの足跡」を茎に持つ花となった——
前作の「human」の主人公が、同じ場所につけて行った足跡をつかって、少女=彩(仮)が
「あしあとおえかき」をしている、という歌詞です。
なので、前作も今作も、ジャケットにやたらと「足跡」が描いてあります。

作曲/アレンジ:SaKi
はじめて打ち込みを導入。
ミチトさんの曲をアレンジしたり、バンドで鍵盤のフレーズを考えてたりしてふと、
「淡々としているが、その中で徐々に強さ、温度を帯びて行くような打ち込み曲」がミチトさんの歌詞には合うんじゃないかな、と思えてきて、今回「打ち込みに合わせて演奏する」というリスクを背負って頂きました←
そうしましたら、ループのようで細やかなギターのストロークのフレーズと、主メロと対照的な動きで、組合わさることによって万華鏡のような旋律の広がりを生み出したコーラスワークを考えてきて下さり、第一回目のリハで「これやべぇ」しか言わなかった思い出。
ミックスの時も、調子乗って普段自分のアルバム曲のMIXですらやらない事に2、3個挑戦したりもして。その中から最高の演出のものをミチトさんに選んでもらい、完成したものが収録されています。

ちょうどお仕事の大詰めと被ってしまい、時間増えろ!とわたわたしながらの作業になってしまいましたが、めーーーーちゃめちゃ楽しかった。



続いて「青」について。

ライブ前も書いたのですが、随分と軽い印象のアレンジになっております。
曲のテイストを変えるのはカバーの醍醐味でもあるけど、ミチトさんの曲って、バラードでも疾走感があったりして、それが、歌い手の感情が聴き手にリアルタイムで流れてくる効果にもなってると感じていたので、それがすっかり抜けた「青」なんて「青二才」なんじゃないか、ミチトファン及びご本人に怒られないかなぁと結構どきどきしておりました。
ミチトさんの「リコリス」が、こっちが挙動不審になるぐらい熱いアレンジだっただけに尚更…
だから、拍手を頂けた時は、心底ほっとしました……
ミチトverの青は、ずっと吹っ切れてなかった「別れ」の記憶を、遂に重い腰をあげて吹っ切るような解釈で聴いていたんですけど(違ったらごめんなさい)
私のは、もう別れたのは随分と前のこと、って設定で、なにげない日常で突然雨が降るように、別に普通の日常を過ごしていたんだけど突発的に思い出しちゃって、一時的にあの時の記憶がぶわーーっとフラッシュバックしてぎょえーーってなってるイメージです(わからん
あと、実はアレンジテイストで参考にさせて頂いている曲がありまして、同作者の「Miles」という曲。一部、「青」と「Miles」にはコード進行が似ているところがあって、あ、じゃあいっそMilesのアレンジで青をやったらどうなるんだろう!という遊び心も入っておりました。人様の曲で遊びまくるなお前はー!


人の曲をカバーするのはおっかないですが、楽しいですね。コラボもそう。色々と刺激が貰えます。
アーティストは皆、パズルのピースですよね。同じ形のものもあれど、それがピッタリはまる形同士とは限らない。全然形の違うものが、どこかで繋がって、お互いのでこぼこ(個性とか、欠陥とか呼んだりするもの)を補い合えて、繋がったピースが描く景色は一人の時よりも広大で。
ピースが噛み合なかった時もまた、その違和感を楽しむなど。

誰彼構わずコラボしたい、という人間ではありませんが、
人とやる音楽は、自分一人でやる音楽とはまた別の楽しみ、大変さがあって、これからもどんどん色んな人の音楽に触れてみたいなぁ、と思います。
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