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めと はなの さき

多声類シンガーソングライター「SaKi」の活動報告&雑記。

暇だったので

シュールだけど切ない歌詞を書いてみた。


「カメレオン」

いろんなヒトと 仲良くなるたび
一つずつ あたらしい色を 覚える
わたしは カメレオン

あなたの お気に入り 何色?
尋ねずに見極めるの ちかごろ 得意な
わたしは カメレオン

もし 選ぶ色を間違えたなら
わたしがどんなにあなた想っても
その場でバイバイ
BAD BYE

でも選んでくれる色のなかに
ほんとのわたしの色はないの
あまりに汚く醜い色
だれも愛しちゃくれないの

そんなわたしは カメレオン

ある日あるヒトが言ったの
全部の色があなただから
どんな色でも見せてごらん
すべてを愛してあげるから

わたしすっかりその気になって
今日は鉛色に着せ替えた

すべて許された気になって
鉛の体で抱き着いたら
あなたは両手を広げたまま
あまりの重さで 後ろに倒れちゃった

「大丈夫だよ」と なだめるあなたが
見せた顔は 苦しそうで
見てられなくなった わたしは
「ごめんなさい」して 駆け出した

鉛のからだで走ると すぐ疲れるね
変に色が固まったのか
心のあたりがちくちくするよ
きっとあなたに抱き着いた時も
たくさんたくさん怪我させたのね

こんなことになったのは
はじめてじゃない
わたしが一番見せたい色は
みんなに一番嫌われる色
わかっているのにくり返す
わたしはまだまだ子供なのね

わたしはカメレオン
あなたの好きな色だけになりましょう
わたしはカメレオン
あなたが嫌いな色は捨てましょう
かわりに愛を、愛をください
もうそれ以外いらないわ

わたしはカメレオン
変色自在な生き物
わたしはカメレオン
なれないのは「わたし色」


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